SASIMI 2013

2013年10月21日~22日に札幌で開催された SASIMI 2013 にて,本研究室の今川がポスター発表を行いました (発表日は10月21日). 今川の発表は,時間的多重化を用いた粗粒度再構成可能アーキテクチャ(CGRA)における,アプリケーション回路の配置配線に関するものです.時間的多重化は,回路面積が強く制約される場合において,空間的多重化よりも効率良く回路の平均寿命を改善できる手法であり,特に本研究においては,これを CGRA に適用することで,ソフトエラー耐性とハードエラー耐性を同時に向上できると考えています.しかしこの手法により達成されるハードエラー耐性と回路が発揮する性能の間にはトレードオフの関係があり,本発表では,アプリケーション回路の配置配線によりそのトレードオフを制御できることを示しました.これにより,医療や車載,インフラといった分野における LSI システムの,効率の良い信頼性改善が期待できます.

本論文は “SASIMI 2013 Outstanding Paper Award” に選ばれました.

  •  “SASIMI 2013 Outstanding Paper Award” Imagawa, Masayuki Hiromoto, Hiroshi Tsutsui, Hiroyuki Ochi, and Takashi Sato: “Place-and-Route Algorithms for a Reliability-Oriented Coarse-Grained Reconfigurable Architecture using Time Redundancy,” The 18th Workshop on Synthesis And System Integration of Mixed Information technologies (SASIMI2013), pp.76-83, Oct. 2013. (Hotel Sapporo Garden Palace, Sapporo, Hokkaido, Japan)
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IEICE Transactions on Electronics への採録決定

以下の論文のIEICE Transactions on Electronics への採録が決定しました。

Koh Yamanaga, Shiho Hagiwara, Ryo Takahashi, Kazuya Masu, and Takashi Sato, “State-Dependence of On-Chip Power Distribution Network Capacitance: Measurement and Analysis, to appear in IEICE Transactions on Electronics, Vol.E97-C, No.1, Jan. 2014.

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2013年9月歓送会

平成25年9月24日(火)19時00分~,京都駅近辺にて9月修了生の李,張の歓送会を行いました.

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平成25年度大学院学位授与

本日,平成25年度9月修了生に大学院学位が授与され,恒例の記念撮影(@赤煉瓦玄関前)を行いました.

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2013年 電子情報通信学会 ソサイエティ大会

2013年9月17〜20日に福岡工業大学で開催された電子情報通信学会ソサイエティ大会においてB4の羅丹が発表を行いました(発表日は9月18日).

羅の発表は,イメージセンサの低電力化および高画質化に関するものです.近年,センサネット等に用いられるイメージセンサの電力を抑える方法として圧縮センシングが注目されています.圧縮センシングはデータの取得と同時にデータの圧縮を可能にする手法であり,イメージセンサに応用することでサンプリングの回数を画素数より少なくする事が可能となります.本発表では,本研究室で検討している可変レート圧縮センシングにTotal Variation (TV)最適化を適用することで,大幅に画質を向上する手法を提案しました.本提案により,圧縮センシングを用いて低電力かつ高画質なイメージセンサを実現できる可能性が示されました.

  • 羅 丹, 藤田 隆史, 廣本 正之, 佐藤 高史:
    “TV最適化を用いた可変レート圧縮センシング”, 電子情報通信学会ソサイエティ大会 (於 福岡工業大学), A-4-12, p.64, 2013年9月.
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2013年度電気系野球大会(2回戦)

9月9日(月),京都御所グラウンドにて2013年度電気系野球大会の2回戦が行われました.佐藤高史研究室は高橋研と守倉研の合同チームと対戦しましたが,健闘むなしく敗退しました.

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2013年度研究室旅行

8月30日(金),31日(土)に,天橋立,城崎,鳥取砂丘へ一泊二日の研究室旅行に行きました.城崎では城崎温泉にて外湯巡りを行って日々の疲れを癒し,鳥取県では鳥取砂丘を観光して大局観を養った他,梨狩りにて,いわゆるlow-hanging fruit の見つけ方等も学びました.

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DAシンポジウム2013

2013年8月21〜22日に下呂で開催されたDAシンポジウム2013においてD1の粟野が集積回路の長期信頼性に関する発表を行いました(発表日は8月21日).

集積回路の微細化に伴い,負バイアス温度不安定性(NBTI)と呼ばれる特性劣化(動作速度の低下)が懸念されはじめています.集積回路はミッションクリティカルなシステムにも広く活用されているため,回路の信頼性を保証することは重要な課題の1つとなっています.本発表では,65nmプロセスで試作したトランジスタにおけるNBTI劣化現象の測定結果と数百個のトランジスタで得られた劣化の統計的な振る舞いについて報告しました.この成果を元に劣化予測モデルを作ることで,故障が顕在化する前に劣化した回路を交換する等の対策を取ることが出来るようになると期待されます.

  • 粟野 皓光, 佐藤 高史:
    “トランジスタアレイを用いたBTI劣化の統計的観測”, 情報処理学会DAシンポジウム2013 (於 岐阜県下呂市 ホテル下呂温泉水明館), pp.85-90, 2013年8月.
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第26回 回路とシステムワークショップ@淡路島夢舞台国際会議場

2013年7月29日~30日に淡路島で開催された第26回 回路とシステムワークショップにて,本研究室の M2 木村,藤田,および M1 岡崎が発表を行いました(発表日はいずれも7月30日).

木村の発表は,回路特性のばらつきを考慮したシミュレーション手法に関するものです.半導体プロセスの微細化により今後ますます,回路の特性ばらつきによる動作不良が問題となります.この論文では,回路の歩留まりを高速に解析する手法と,回路の最も起りやすい不良に着目してノイズマージンを解析する手法を取りあげ,SRAM 回路を例にして 2 つの手法による結果を比較しています.比較により,ノイズマージンを指標にした設計は,必要以上に回路設計を難しくしている事がわかりました.今後より大規模な回路を解析することを目標とし,高速かつ高精度な歩留まり解析手法について研究を進めていきます.

藤田の発表は,圧縮センシングによる画像圧縮において必要なデータ量を圧縮時に推定するものです.圧縮センシングはデータの取得と同時にデータの圧縮を可能にする手法であり,イメージセンサに応用することでサンプリングの回数を画素数より少なくする事が可能となります.本発表ではデータの取得と同時にブロックごとのサンプリング回数を推定する手法を提案し,より少ないサンプリング回数で従来手法と同等の画質を得る事ができることを示しました.本提案により,イメージセンサのさらなる低電力化が期待されます.

岡崎の発表では,LSI 内部の電源電圧分布を乱数により解くランダムウォークによる電圧降下解析を高速化する方法を提案しています.ますます大規模化する LSI の性能と信頼性を設計時に保証するため,電圧降下の解析が不可欠となっています.電圧降下解析を高速化することにより,より大規模な LSI をより高信頼に設計できるようになります.本発表では,並列性が高い準ゼロ分散ランダムウォーク法の収束を,誤差を平滑化処理により一層速める手法を提案しています.提案手法をスレッド並列実装し,並列実行環境下での効果を評価しています.

  • 木村 和紀, 筒井 弘, 越智 裕之, 佐藤 高史, “SRAM 回路解析における最小ノルム不良サンプルと歩留まりの関係,” 第26回 回路とシステムワークショップ (於 淡路夢舞台国際会議場), pp.374-379, 2013年7月.
  • 藤田 隆史, 筒井 弘, 越智 裕之, 佐藤 高史, “画像の圧縮センシングにおける画像内圧縮率の適応的変更手法,” 第26回 回路とシステムワークショップ (於 淡路夢舞台国際会議場), pp.397-402, 2013年7月.
  • 岡崎 剛, 筒井 弘, 越智 裕之, 佐藤 高史, “準ゼロ分散推定と誤差平滑化処理を併用するランダムウォーク電源網解析,” 第26回 回路とシステムワークショップ (於 淡路夢舞台国際会議場), pp.472-477, 2013年7月.
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2013年度電気系野球大会(1回戦)

7月28日(日),京都御所グラウンドにて2013年度電気系野球大会の1回戦が行われました.佐藤高史研究室はディジタル通信分野と対戦し,14-10 で勝利しました.次回は高橋研と守倉研の合同チームと,吉田・宇治A地区予選の準決勝を行います.

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