2019年5月15日に東京工業大学で開催された電子情報通信学会VLSI設計技術研究会(VLD)にて,M2の党が発表を行いました.
組合せ最適化問題の近似解を効率的に求める手法としてイジングモデルを用いる解法が近年注目を集めており,特に,レプリカ交換法を応用したイジングモデルソルバは,高精度の解を高速に得られることが知られています.本発表では,レプリカ交換イジングモデルソルバにおいて,最適解をより高い確率で求めることができるレプリカトポロジーとレプリカ温度を,最大カット問題を例に評価しました.直線型トポロジー及びエネルギー分布の重なり面積を利用した提案レプリカ温度割当方法によって,既存のレプリカ温度割当方法と比較して最適解を得る確率を最大で9.6%向上できることを確認しました.
- 党 璋, 佐藤 高史: “レプリカ交換イジングモデルソルバにおけるレプリカトポロジーと温度割当方法に関する検討”, 電子情報通信学会技術研究報告(VLSI設計技術研究会)(於 東京工業大学 大岡山キャンパス), Vol.119, No.25, VLD2019-1, pp.7-12, 2019年5月.