IMW 2018

2018年5月13日~16日にウェスティン都ホテル京都で開催された The tenth IEEE International Memory Workshop (IMW 2018) にて本研究室M2の松本が研究発表を行いました (発表日は24日).

松本の発表は,イジングモデルを用いた組合せ最適化問題向けプロセッサのRRAM/CMOSハイブリッドアーキテクチャに関するものです.イジングモデルは複数のスピンが隣接するスピンと相互に接続される構造を持ち,このスピンを専用プロセッサで並列に更新することで組合せ最適化問題を高速に解くことができます.しかし既存のプロセッサはハードウェアの制約上,全接続イジングモデルを実装するために多くの冗長なスピンが必要であり,消費電力が大きくなります.そこで本研究ではRRAMクロスバー回路とイジングモデルが積和演算の点で類似していることに焦点を当て,全接続イジングモデルをRRAM/CMOS回路上に低消費電力で実装するためのアーキテクチャを提案しました.評価では,800ノードの全接続グラフに対する最大カット問題において,提案プロセッサが冗長なスピンにより全接続イジングモデルを実装した既存のプロセッサの147倍低消費電力になることをシミュレーションにより確認しました.

  • Shogo Matsumoto, Hidenori Gyoten, Masayuki Hiromoto, and Takashi Sato:
    “RRAM/CMOS-Hybrid Architecture of Annealing Processor for Fully Connected Ising Model,” in Proc. of International Memory Workshop (IMW) (Kyoto, Japan), pp.70-73, May 2018.
カテゴリー: Conference/Workshop, Publication タグ: パーマリンク