デザインガイア2017

2017年11月6日〜8日にくまもと県民交流館パレアで開催されたデザインガイア2017において,本研究室M1の田中が研究発表を行いました.

田中の発表は,双安定リング回路の収束時間を用いた機械学習攻撃に強いPhysical Unclonable Function (PUF)についてです.PUFはチップ固有の「指紋」として用いることのできる回路方式の1つで,ハードウェアのセキュリティを高めることのできる技術として近年注目されています.しかし既存PUFの多くはSVM等の機械学習によりレスポンスの予測が容易である問題がありました.本研究では,双安定リング回路の収束時間の非線形性を利用して,双安定リング回路の収束時における発振回路の瞬時値をレスポンスとして用いるPUFを提案しました.SPICEシミュレーションを用いた提案回路の解析により,SVMによる予測割合が0.5程度となり,レスポンスの予測が困難であることを確認しました.

  • 田中 悠貴, 辺 松, 廣本 正之, 佐藤 高史:
    “双安定リング回路の収束時間により瞬時値応答を得る発振回路PUF”, 電子情報通信学会技術研究報告(デザインガイア2017 -VLSI設計の新しい大地-) (於 くまもと県民交流館パレア), Vol.117, No.273, VLD2017-40, pp.79-84, 2017年11月.
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