2015年3月16日~17日に台湾の礁渓で行われた The 19th Workshop on Synthesis And System Integration of Mixed Information technologies (SASIMI2015) にて,本研究室の岡崎がポスター発表を行いました(発表日は3月17日).
岡崎の発表は,LSI内部における電源電圧降下を乱数により解析するランダムウォーク法に関するものです.近年大規模化が進む LSI の信頼性を保証するためには電圧降下の解析が必須となっています.この解析にかかる計算時間やメモリ使用量が問題となっており,高速かつ省メモリな解析手法が求められています.本ポスターでは,並列実行性能が極めて高いランダムウォーク法に対して,誤差の空間的平滑化と確率変更を併用することで計算時間を短縮する手法を提案しています.定常反復法を用いた誤差平滑化処理の挿入により,ランダムウォーク法の並列実行性能を保ったまま最大3.6倍の高速化が達成できることを示しました.
- Tsuyoshi Okazaki, Masayuki Hiromoto, and Takashi Sato, “Accelerating Random-Walk-Based Power Grid Analysis Through Error Smoothing,” in Proc. of the 19th Workshop on Synthesis And System Integration of Mixed Information technologies (SASIMI2015) (Evergreen Resort Hotel, Yilan, Taiwan), Mar. 2015.