2018年3月19日〜23日にドイツ ドレスデンで開催された国際会議Design, Automation and Test in Europe (DATE) 2018に参加しました.
DATE2018では,本研究室OBの粟野氏の発表がありました(発表日は22日, 口頭発表の採択率は24%=185/766).
この発表は,物理的複製不可能回路(PUF)に関するものです.集積回路などのハードウェア部品がより広く様々な場面で使われるようになっており,こうした部品に信頼性や安全性に劣る偽物が使われた場合の社会的影響は極めて大きくなっています.集積回路の真正性を保証するためにPUFが使われますが,本研究では小さなPUFをセルとしてセル・オートマトンを構成することにより機械学習を用いた攻撃に強いPUFが構成できることを初めて示しました.提案する回路を応用することで,集積回路のセキュリティを一層向上できることが期待されます.
Hiromitsu Awano and Takashi Sato:
“Ising-PUF: A Machine Learning Attack Resistant PUF Featuring Lattice Like Arrangement of Arbiter-PUFs,” in Proc. of Design, Automation & Test in Europe (DATE), pp.1459-1464, Mar. 2018.