2017年8月30〜9月1日に石川県加賀市山代温泉で開催されたDAシンポジウム2017において,D1の辺が研究発表を行いました (発表日は31日).
辺の発表は,準同型暗号による安全性を考慮した連想メモリの実現についてです.近年、データアウトソーシングによる情報漏洩への関心が高まっています.その中で,検索ワードに対応するアドレスを高速に出力する連想メモリから,平文のアクセスパターンや検索履歴を抜き出す手法が提案されています.本研究では,パフォーマンスを保ちながら安全な連想メモリを実装するために,加算による準同型暗号を用いて暗号文のまま検索を行う手法を提案しました.既存研究と比べ,CPU実装により400倍以上の高速化を,ハードウェア実装により4万倍以上の電力削減が実現できることを示しました.
- 辺 松, 廣本 正之, 佐藤 高史:
“準同型暗号によるセキュア連想メモリ”, 情報処理学会DAシンポジウム2017 (於 石川県加賀市山代温泉 ゆのくに天祥), pp.133-138, 2017年8月.