2017年3月SIS研究会

2017年3月2日〜3日に神奈川工科大学 横浜サテライトオフィス で開催された電子情報通信学会スマートインフォメディアシステム研究会(SIS)にて,M2の小西が発表を行いました(発表日は3日).

小西の発表は圧縮センシングにおける復元の高速化に関するものです.圧縮センシングは情報の取得と同時に圧縮を行う方法で,観測対象の大きな情報を小さな情報として読み出すため,観測に必要なエネルギーや時間の削減を行うことができる利点があります.一方で圧縮状態で得られる情報をもとに戻すには複雑な復元処理が必要で,時間がかかるという課題があります.本発表では動画像におけるフレーム間相関の高さを利用し,前フレームの復元画像を次フレームの復元の初期値として用いることにより復元時間を短縮する手法を提案しました.提案手法では従来手法と同等以上の画質での復元を28倍高速に行えました.

  • 小西 慧, 廣本 正之, 佐藤 高史:
    “動画のフレーム間相関を利用した圧縮センシングの高速復元手法”, 電子情報通信学会技術研究報告(スマートインフォメディアシステム研究会), Vol.116, No.482, SIS2016-55, pp.77-82, 2017年3月.
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