2015年1月22〜23日に沖縄県市町村自治会館で開催された電子情報通信学会の環境電磁工学研究会(EMCJ)にて,本研究室の高垣が発表を行いました(発表日は1月23日).
発表内容は実在する受動素子の等価回路表現についてです.
近年の電子機器はスイッチング電源と通信機器が含まれているものが多く,電源からのリンギング・スパイクノイズといった高周波ノイズによる電波障害(EMI)が問題となっています.そこで回路上の電圧電流解析が必要となっていますが,多様な電源や素子の組合せが存在するため実基板を用いた解析は非現実的です.本発表では,広帯域の周波数応答を正確に表現する等価回路化手法を提案し,回路シミュレーションによりその有用性を示しました.本研究は,電子機器の効率の良いノイズ解析・対策方法として役立ち,今後の益々の小型化・高性能化につながることが期待されます.
なお本研究は,株式会社村田製作所との共同研究の成果によるものです.
- 高垣 勇登,三舩 洋嗣,日高 青路, 廣本 正之, 佐藤 高史:
“3端子コンデンサにおける周波数特性の有理関数近似と等価回路表現”, 電子情報通信学会技術研究報告(環境電磁工学研究会) (於 沖縄県市町村自治会館), Vol.114, No.398, EMCJ2014-101,pp.89-94, 2015年1月.