2013年 電子情報通信学会 総合大会

2013年3月19~22日に岐阜大学で開催された電子情報通信学会総合大会にて,岡崎君, 張君, 藤田君が研究成果の発表を行いました (発表日は3名とも3月19日).

  • 岡崎剛, 筒井弘, 越智裕之, 佐藤高史, “ランダムウォーク線形回路解析のスレッド並列化における電圧源化排他制御の検討,” 電子情報通信学会総合大会(於 岐阜大学) 基礎・境界講演論文集, A-3-1, p.61, 2013年3月.
  • Shiyi Zhang, Hiroshi Tsutsui, Hiroyuki Ochi, and Takashi Sato, “Evaluation of Dependent Node Selection of Histogram Propagation Based Statistical Timing Analysis,” Proceedings of the 2013 IEICE general conference (Gifu University) Fundamentals on Electronics, Communications and Computer Sciences, A-3-2, p.62, March 2013.
  • 藤田隆史, 筒井弘, 越智裕之, 佐藤高史, “回路構造の異なるラッチの消費エネルギーの比較,” 電子情報通信学会総合大会 (於岐阜大学) エレクトロニクス講演論文集2, C-12-7, p.78, 2013年3月.

岡崎君の発表は,回路の電源網を,乱数を用いるランダムウォークにより効率的に解析するための研究についてです.並列計算における同期処理を工夫することで,スーパーコンピュータ等を用いる高速な回路解析の実現が期待されます.

張君の発表は,ディジタル回路の統計的静的タイミングをヒストグラム伝搬により計算する際に問題となる,分岐再収斂経路の近似的な解法に関するものです.製造された回路のタイミング分布を正確に求めることが出来るようになり,歩留まりの向上に役立ちます.

藤田君の発表は、ディジタル回路の基本構成要素であるフリップフロップを低消費電力・低エネルギー化するためにはどのような構造とすれば良いかを検討したものです.充電なしでより長時間動作する携帯機器等の進展に役立ちます.

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